VVと指揮者の関係

VVには第3回演奏会まで、音楽監督、常任指揮者である松下耕先生とは別に、若い常任指揮者の方に指導に当たっていただいていました。第3ステージは、当時の常任指揮者であった三好草平先生による民謡ステージ⁸です。次はこちらの話題を。

まず、ステージの率直な感想をどうぞ。

このステージは民謡だし暗譜で演奏ってことになったけど、それが大変だった。

若干顔で誤摩化してるっていう（笑）。#nowplaying 天竜川舟歌

そう（笑）。三好先生が言葉喋ってくれてるからガン見。

三好先生も必死だった（笑）。

この衣装の理由は？

明グリ⁹で民謡系をやった時の衣装を参考にしたんだよね、確か。

当時はVVと明グリの兼団者が多いからね。

黒シャツだけだとちょっと寂しいから、って和柄の布を巻いてるんだよ。

なんかお洒落し損ねた人みたいになってるけど（笑）。

それな。統一しても良かったんだけど、自由に布着けていいっていうことになったから。

みんな風呂上がりみたいになってるじゃん。

話題が出てきましたので、三好先生についてお聞きしたいと思います。三好先生がVVで指導することになった経緯を教えて下さい。

その前に常任指揮者だった森田先生¹⁰が、忙しくなってどうしても指導の都合がつかなくなってしまって、その時松下先生に呼んでいただいた。

団員が呼んだってわけじゃないんだよね。

松下先生は三好先生のことをもともとご存知だったのでしょうか。

もともと松下先生が指揮をしているガウディ¹¹の団員だったからね。それに三好先生って明グリのOBなんだけど、現役のころからご存知だったらしいよ。

森田先生がお辞めになったのが割りと急だったから、いきなり学生だけになっちゃって「このままじゃあかん」ってなって。

そこで松下先生が「まずは三好に頼めば？」って仰った。

だから、もともと三好先生に今後ずっとお願いします、という感じではなかったんだよね。

まずは年度内だけお願いします、って言っていたよね。

実際三好先生が来てくれて運営は凄く助かった。特に運営は。

俺と三代川さんと三好先生で「じゃあちょっとVVの話するか」って飲みに行って「VVって規約とかあんの？」って話になった時にVVの規約を見せたら、まず三好先生が最初に言った一言が「お前らさあ、ここ文字間違ってるんだけど」だった。

（笑）

三好先生に誤字脱字を指摘されて、「あっ」ってなった。「こういうのは、団の品性というか教養が出るからもうちょっとちゃんと作れ」って叱られた飲み会でした。

そういうところ厳しいから三好先生。

でも、この時期に規約とか運営とか、そういう部分厳しく見てくれたのが、今のVVの礎になってるんだと思う。

だから昨年度(2013年度)は学生だけでも運営が回っていたんだと思う。

逆に、三好先生が指導に就くまではどう運営していたのでしょうか。

割と森田先生頼りだった。

学生と松下先生って、どうしてもレッスンの時以外に直接話す機会が少なくてさ。特に先生がお忙しいし。

先生との連絡の取り方、話し方が分かってれば大丈夫なんだけど。

その架け橋になる人が森田先生って感じだったよね。

でも実際、森田先生がいなくなるという事案が発生したことで「団員だけでどうにかしなければならない」って意識が芽生えたけど、でもその意識が芽生えてもすぐにはできないから三好先生に来てもらうっていう推移が見られたかな。

さっきも言ったけど、やっぱり三好先生にずっと指揮者として就いてもらうつもりじゃなかったから、最終的には自分達学生だけで運営できるようにしなければ、っていう意識にはなったと思う。

それまでは結構依存度が高かった感じだったよね？

依存度が高かったというのもあるし、そもそもそういった運営面がよく分からなかった。

ちょっと大人に頼りすぎだったんだろうね。

ちなみに、民謡ステージの選曲に関しては三好先生の一存で決まったのでしょうか。

この3曲になったのは基本的には三好先生に選んでもらったからかな。

弥三郎節も？

弥三郎節を教会コンで演奏したから、演奏会でもやろうと。で、弥三郎節と組み合わせるなら何が良いかを三好先生に選んでもらって。

で、いくつか案を出していただいて、最終決定はお前らで良いよって言ってくださった。

他に何か候補あったっけ？

瑞慶覧尚子先生作曲の「沖縄小景」の「だんじゅかりゆし」だったかなあ。あと三善晃先生の民謡とかかな。