VV5th

座談会「Vのキセキ【第4回演奏会篇】」その4

座談会

インカレといういこと

話は演奏会から少しそれますが。VVの特徴は松下先生が音楽監督であることの他にインターカレッジサークル6であることだと思います。最後は、インカレならではの特徴や悩みなどをお話ししていただけたらと思います。
まずは、インカレならではの特色を教えてください。
色んな学校の人がいて、なんやかんや音楽が出来ます!
そのまんまだな(笑)。
でも実際、色んな学校の人がいるのは面白いよね。偏らなくて良いと思う。
指導者も特徴的かな。松下先生は勿論、今はボイトレの黒川先生7もいるね。去年の合唱祭までは三好先生8がいたし。
あと、学校のサークルでは部室があって大学の名前があってってのがあるけど……。うちは昌平9が部室なわけじゃないからね。名前だって結局は日経ヴェリタス10から来てるし。
名付け親は三好先生だったね。
名前のバリューが無いのは結構特徴として大きいよね。
諸刃の剣だとも思う。良くも悪くもVVには音楽しかない。
インカレだとどうしても色眼鏡で見られるよね。
なんかうさんくさいとか、寄せ集めだとか、意識高い(笑)とか……。大学の合唱団があまり上手くないから来ました、みたいな連中が集まっている所、という風に思われているかもしれないよね。
でも、それに対してこちらからどうこう反論するわけではなく、演奏で(そうじゃないということを)伝えていくしかないかなって。良い意味で「歌いたいと思っている学生を拾える場」であれば良いかなと。
大学に合唱団が存在していないから来てくれている団員もいるよね。それに、合唱団が大学にあるけど、それ以外の選択肢としてVVみたいな合唱団があるというのは良いこと。
インカレ合唱団と大学合唱団のどちらが優れているとかではなく、大学に合唱団がある人でも選択肢としてVVに限らずインカレの合唱団があるというのは健全なことですよね。
そうそう。勿論、この大学のこのサークルでしかできない事ってのもあって、それは大学合唱団に限らずどんなサークル、団体にもあること。
そういう受け皿としての面があるから、例えば大学の合唱団で執行学年が終わって、色々一段落した人が歌いにくるっていうのも多いし、そういう人でも大歓迎だよね。
やっぱり色んな人がいるっていうのが特色かな。
座談会
少し話は被りますが、インカレであることのメリットやデメリットにはどの様なものがあるでしょうか?
練習が基本毎週月曜日の1回だけなんだよね。週一の練習でしか顔を突き合わせないってのは勿論いい面もあるけど悪い面もある。会って話せばすぐ済む事も1週間待たなきゃなんないし。上手い事運営しないといけない。
第一通っているキャンパスが全然違うからね。例えば大学の合唱団だと授業の合間とか昼休みに「ちょっと集まってこれ詰めよう」とか出来るけど。あとは練習に参加できていない団員や後輩のフォローも難しい。そのためには臨時の練習を組まなければいけないことが多い。
インカレだと必ず個人でやってこなきゃならないという面は確かにある。
じゃあ大学合唱団は個人でやらなくていいのかっていうと、そういうわけでもないと思うけどね。
そうかもしれないけど、やっぱり決まった場所、拠点が無いのはデメリットとして大きいと思う。
あ、でもいろんな場所で練習するから、練習後いろんな場所の飲み屋に行けますね。
そこメリットかよ(笑)。
まあ飲みの話は置いといて(笑)。運営にしても、VVは先輩後輩や執行学年11といった上下関係で動いている訳ではないから、誰かが動かないとすぐに団が回らなくなるという危うい面もある。
みんなが歌いにくる場所としてのVVを維持する為には、誰かが必ず何かしら歌うだけでなく団体に貢献しなきゃならないんだよね。それが音楽的な貢献にしろ、運営の面にしろ。
貢献しようって思う人がいなくなったら、結局VVはその程度の団体ってことなんじゃないかな。例えば週一の練習出欠を集めたり、楽譜を調達したりも出来ないのなら、そういうことをする価値すらない合唱団なのだろうと思う。
でもVVはなんだかんだこうして続いてきたってことは、何かしら団としての魅力があるってことかな。
せやな。
ここにいる方は運営に携わっていた方も多いみたいですが、嫌々やってる時もありました?
嫌々だったらとっくに合唱団辞めてる(笑)。
辛い時も無くはないけど。頑張れるのはなにかしら魅力がね。
この場所を残しておきたいし、団を必要としてくれているメンバーがいるからってのが大きいかな。
各大学の合唱団とは別に、歌が本当に好きな人が集まっている学生合唱団ってのは滅多に無いと思う。音楽的な魅力を感じて入団して実際に楽しいってところから、団に対する愛着とか思い入れが生まれて、同時に責任感も感じるようになって運営もやってくれる人が出て来て欲しいかな。
まあなんであれ大学生ってのは大きいよね。今しか出来ない。
大学の合唱団の魅力を否定するわけではなく、それとは別にインカレの合唱団としての魅力があるわけですね。
座談会

お知らせ&次回予告

さて、良い時間になって参りました。「Vのススメ」編集担当からお知らせがあるようですよ。 #nowplaying 夕焼小焼
こんばんは、編集担当です。
今回、皆さんに第4回演奏会のDVDを見ながらお話をしてもらいましたが、実は「Vのススメ」の企画の一つとして、こちらの演奏会のDVDをYouTubeLiveで配信しようという計画を立てています。
お〜!
え、この記事の掲載翌週とかですか?
いえいえ、もっと先の話です(笑)。第5回演奏会のひと月前くらいを予定しておりまして。演奏会が3月7日(土)なので、大体2月の上旬あたりを目安に放送する予定です。
やっぱり一人でも多くの人に見てもらいたいですしね。
この座談会記事読みながら見てもらったら結構参考になるんじゃないですか。
参考になるか?これ(笑)。
詳しくはまたサイト上で告知しますので、次の情報をお待ちいただければと思います!
最後に、次回の「Vのキセキ」の情報を少しだけお聴かせください。
次回って言っても、僕らが話をするかどうかはわからないですが(笑)。
今度の座談会企画は、第2回演奏会に関する話題が中心になるようですよ。掲載は年内を予定しているらしいです。
第2回演奏会は、「水のいのち」を演奏した時の演奏会ですね。
あの時もアツい演奏会だったなあ……。
次回も楽しみですね。
乞うご期待!……って言っておけば良いのかな。
まあ、今後も色々と企画を用意していますよってことで。
今日は遅くまでアツい話を聞かせてくださり、ありがとうございました。これにてお開きとしたいと思います。
ありがとうございました。

(午前4時座談会終了)

  1. ^ 特定の学校を母体としないサークルのこと。VVの場合は首都圏在住の男子学生ならば誰でも入団可能。
  2. ^ 現在VVがボイストレーナーとして指導を受けている黒川和伸氏のこと。@chorusmasterK
  3. ^ 昨年度まで常任指揮者を務めていた三好草平氏のこと。@HummingBird1979
  4. ^ 秋葉原にある昌平童夢館のこと。VVの練習場所としてよくお世話になっている。
  5. ^ 日本経済新聞社から発行されている週刊投資金融情報専門誌のこと。三好氏はこのインターネットラジオからVVの名前を(そのまま)着想したらしい。@nikkei_veritas
  6. ^ VVを運営する上で中心となる執行学年は原則3年生となっているが、務めている者の学年は役職ごとにまちまちとなっているのもVVの特徴。
文責:小川俊