座談会「Vのキセキ【第1回演奏会篇】」その1
- 5人からのスタート
- 東日本大震災直後の演奏会
- 貴重な共演の場
- これまでのVV、これからのVV
これまでの「Vのキセキ」
座談会の前に…
(11月某日、某団員宅にて)
- 座談会企画「Vのキセキ」は、VV(ぼーべー)のあんなことやこんなことを団員にアツく語ってもらう企画です。今回は第1回演奏会のDVDを見ながら、結成当時の様々なエピソードをお届けします。
- 今回は第1回演奏会から現在までVVに居続けている団員の皆様に集まってもらいました。まずはこの第1回演奏会の紹介をお願いします。
- 第1回演奏会は、2011年の3月30日(水)に渋谷のさくらホールで開催されました。もう4年前になりますね。
- 第1ステージは、男声合唱の定番曲をアラカルトで演奏しました。指揮は音楽監督の松下耕先生、当時の常任指揮者の森田悠介先生でした。
- 第2ステージは、松下先生の作品である男声合唱曲集「そのひとがうたうとき」を演奏しました。指揮は松下先生、ピアノは前田勝則先生です。
- 最終の第3ステージは、インターカレッジ女声合唱団Voces Fidelisに賛助出演してもらい、混声合唱の作品を3作品演奏しました。
- Voces Fidelisの常任指揮者である蟹江春香先生と、森田先生、松下先生お三方に1曲ずつ振っていただいています。
- アンコールは、松下先生の”Cantate Domino in B♭”を演奏しました。ゲストとして、ソプラニスタである岡本知高さんに共演していただきました。
- 4年前の演奏会ですが、みなさんまだ学生なんですか?
- …
- …
- …
- …
- この話題はやめましょう。
5人からのスタート
- 5年間経った今、久々にこの演奏会の音源を聴くことになるかと思います。
- この演奏を改めて聴いてみての率直な感想をお聞かせ下さい。
- いやまあ、下手くそだよね(笑)。
- 明らかでしょ(笑)。
- まあ、若さはある。
- 今じゃできない。
- 当時は難しいこととか考えなかったよね。それどころじゃなかったってのもあるけど。
- やるしかねえ、みたいな。
- とにかく歌ってやるっていう気持ちだったし、歌ってて気持ち良かった。なんか「あああああ!」「おおおおお!」って感じ。
- なにそれ(笑)。
- 多分、楽譜を見て感じたまま歌ってるから、これ。
- 若さ若さ。
- とにかくfになったら大きい声出せみたいな。
- 松下先生もまとめようとはしてなかったよね。
- 時期が時期だからね。
- でも、一曲目のEveryone Sang1とかは結構うまいんじゃない? #nowplaying Everyone Sang
- 勢いがある分、メロディが割と歌えてるかもね。
- 毎回座談会と一緒に音源あげてるけど、今回あげるならこれかなあ。第5回演奏会のテーマにも合ってるよね。
- せっかくなので聞いてみてください!
- voces-veritas.com/v/article/142e…
- VVが誕生して何ヶ月経っての演奏会だったのですか?
- 大体4ヶ月かな。
- ぶっちゃけ寄せ集めのイベント合唱団の域を出てはいなかったよね。
- 俺は割と最初からイベント合唱団だと思ってて、とりあえず演奏会をやってから団体を造っていくつもりだった。
- 以前の座談会でもお聞きしたかもしれませんが、Voces Veritasという団体名に決まるまでの経緯を簡単に教えて下さい。
- Voces Fidelisがあってその男声合唱団バージョンっていう位置付けだったから、Vocesまでは決まってたのね。それで他に「真実」を意味する単語ないかなって悩んでたら、三好草平先生が「日経ヴェリタス」から引っ張ってきた。
- 最初の頃からラテン語の文法が違う2っていうのは知ってたけど、語呂が良いからってことで決まった。
- ラテン語は格好良いけど、エゴサーチしにくいのが難点かな。
- 実は最初は和名の案もあったよね。
- 合唱団「大和」か。
- 俺は漢字が格好悪いから嫌だって言ったの。で、結局ラテン語になった。
- VVの団員はどうやって集まったのでしょうか。
- 俺と猪口は、声かけてもらって集まった側だから、最初がどうだったかっていう話はあんまり知らないんだよね。
- 軽井沢3の練習の時に「男声合唱団創ろう」みたいな話になったんじゃないっけ?
- あ、そうだそうだ。
- 一番最初は、VFの第1回演奏会の時に、耕友会の男子学生が打ち上げかなんかで「男声合唱も欲しい」って言ったらしい。大学に束縛されない合唱団を創りたいっていう話をしていてさ。
- それで、さっき俺が言ったのが2010年の軽井沢だよね。耕友会が合同で歌うコンサートがあったんだけど、その練習かなにかの時に松下先生が「男声合唱団作るから」と。
- それが8月ぐらいだったんだよ。当時は「あ、そうなんだ」って、自分とは関係ない感じで聞いてた。
- 最初は俺と柳澤と…合計で5人くらいしかいなかったと思う。
- 俺も全然よくわかってなかったから、「団体作るなら全然手伝いますよ」のスタンスだったなあ。自分からなにかやりますよ、っていう勢いは無かった。
- VVは5人からのスタートだったんですね。
- で、5人それぞれが団員を集め始めたんだよ。
- それぞれのつてで集めるしかなかったからね。団員募集のチラシも作ったけど。
- 俺は明グリ6に「みんな行くよ〜」って。
- 引率か(笑)。
- あとは…2010年に耕友会が東フィル7と一緒に演奏したんだよ。で、それが割と学生にも受けが良かったみたいで「耕友会すげえ!」みたいな感じになったから、そこで興味持った学生を勧誘していったかな。
- 結局何人オンステしたんだっけ。
- えーと、38人だね。パンフ見ると。
- 名簿上は60以上いたはず。
- 都合合わなくて、練習に来てても本番に乗れない人がいたからね。
- 割と「松下耕」の名前で引っ張ってきてたし、顔見たら誘う感じだったからさ。インカレだから誰でも入れる訳じゃん。男子で合唱やってて学生だったら「次レッスンだから、行こうか」っていうのをやりまくってた。
- 第1回演奏会までには実質どれくらい練習したのでしょうか。
- 最初9月くらいに始めたよね。
- 松下先生もいらっしゃったけど、その場で音取りしてみんなで合わせましょうって感じだったかなあ。
- 12月に決起会してから週一練習が始まった。
- そう考えると全然練習してないな。
- それまでは体験練習みたいなポジションで、3回くらい「信じる」とか「そのひとがうたうとき」をやったかなあ。
- 決起会以降は週一で、その時から月曜練習はほぼ確定だったかな。
- 松下先生が月曜しか空いてなかったってのもあったね。
- 月曜以外は全部他の耕友会の合唱団のレッスンで埋まってたからね。火曜ブリリ、水曜EPかさやかのどちらか、木と金がVFで、土日が土曜の昼ガウディ、夜EP、日曜昼ガイア、夜CCY8って。
- 先生がVVにレッスンこれるの月曜だねってなったから、先生こない練習も自然と月曜になった。
- 先生忙し過ぎでしょ。
- それな。
- ^ 詩:Siegfried Sassoon、曲:松下耕の作品。シンガポールのコンペティションの課題曲として作曲された作品であり、第一次世界大戦終結時の、人々の喜びを歌う作品。
- ^ Voces Veritasは、直訳すると「声と真実」である
- ^ 耕友会が主催する「軽井沢国際合唱フェスティバル」のこと。
- ^ 東京大学音楽部合唱団コールアカデミーのこと。@Chor_Akademie
- ^ 東京大学柏葉会合唱団のこと。@HakuyoChoir
- ^ 明治大学グリークラブのこと。@meiji_glee
- ^ 東京フィルハーモニー交響楽団のこと。現存する日本最古のオーケストラ。
- ^ 全て松下耕を音楽監督・常任指揮者とする合唱団。詳しくは耕友会HPを参照。http://koyukai.info/(外部リンク)