VV5th

レポート「TYC秋のチャリティコンサート」

TYC教会コンサートレポート

皆様こんにちは。

11月23日(日)、我らがインターカレッジ男声合唱団Voces Veritasは、カトリック八王子教会にて東京ユースクワイア(通称、TYC)として「秋のチャリティコーラスコンサート」を開催させていただきました。TYCとは、VVと、同じく松下耕先生を音楽監督とするインターカレッジ女声合唱団Voces Fidelisそれぞれの団員によって構成される混声合唱団です。

今回は、このコンサート当日の様子をこの記事を通して皆様にお伝えしたいと思います。

そもそも、「秋のチャリティコーラスコンサート」とは?

「秋のチャリティコーラスコンサート」とは、ここ数年TYCが行っている企画の一つです。私たちTYCがカトリック八王子教会の行っている東日本大震災の被災地支援活動に協力させていただき、この時期に教会でチャリティコンサートを開催させていただいています。募金活動なども教会の皆様のご協力のもとに行っています。

VV、そしてTYCとしての演奏曲目は、以下の通りです。指揮は全て松下耕先生、オルガンと共に演奏する曲目は、オルガニストの新山恵理先生と共演させていただきました。アンコール「花は咲く」は、なんとVV団員による編曲!

VVとして
「待降節と四旬節のミサ曲」(P.エベン作曲)
「深き淵より」(A.ペルト作曲)
「主をほめたたえよ」(K.ペンデレツキ作曲)
TYCとして
「キリストのように考え」(高田三郎作曲)
「きょうこそ神がつくられた日」(松下耕作曲)
アンコール「花は咲く」(菅野よう子作曲/松本涼編曲)

教会で歌わせていただけるという感謝の気持ちから、私たちは「教会コンサート」とも呼んでいます。

カトリック八王子教会
▲今年もこの教会で歌わせていただけることに感謝

朝、八王子にて 〜 集合、ミサ、リハーサル

当日朝、VV・VFの両団はJR八王子駅に集合。人によっては朝早くからの移動となったことでしょう。係りとして大荷物を抱えてくる団員も!お疲れ様です!

その後、教会への移動でいきなり迷子になるVVたち。どうも住宅街は苦手なようです笑

迷子
▲去年オンステした団員もいるのに…

午前中のミサ

会場となるカトリック八王子教会に到着し、清々しい晴天の下、神が与えてくださった立派な教会で午前のミサに与る時間を持ちました。

TYCには未信者が多いですが、それぞれが素直な心で今までの自分の罪を悔い改め、心を神に向けて賛美し、神の栄光とその恵みを知ることができる、大いに祝福された時間になったのではないでしょうか。

私は別の宗派のクリスチャンですが、世の平安と罪からの救いのために神に祈りを捧げる時の私たちの心は、宗教・宗派、形式を問わずに皆同じ願いをその根底に秘めているのだろうということに気づかせてもらいました。

カトリック八王子教会
▲午前のミサは、とても素直な気持ちで自分と向き合うことができました

やはり合唱曲でも神に対する賛美、祈りということを強く意識して歌おう、そして被災地の方々に一人残らず神の救いと祝福があるように歌おうと、この教会コンサートに対する思いを改めて強くすることができました。この機会を与えてくださった我らの王なる主と、その言葉を伝えてくださった神父様に感謝いたします。

昼食、そしてリハーサル!

礼拝の後、ほとんど団員はそれぞれ昼食をとりに外に出かけました。八王子といえば、やはり八王子ラーメン!素朴な醤油ベースのラーメンが、晩秋の寒空で冷え切った私たちの体を温めてくれます笑

皆様も八王子にお越しの際にはぜひ!

八王子ラーメン
▲教会近くの八王子ラーメンの店、「藍華」のねぎラーメン。美味

昼食の後、いよいよ今夜のコンサートに向けたリハーサルが始まりました!まずはVFから。つよい芯を持ちながらも、澄み切った天使のような歌声が教会中に響き渡りました。さすがですね!我々VVも、体操と発声をしてリハーサルに臨みます。

VFリハーサル
▲本番の演奏が聴けないので、VVはリハーサルでVFの歌を堪能

普段日本に生きていては経験しえないであろう教会の響きにびっくり!新山先生の素晴らしいオルガンも相まって気分が高揚しました。やはり環境の所為か、声もいつもより伸び伸びと出てきます。神に向けた素直な心、そしてこのコンサートの持つチャリティの趣旨を忘れずに松下先生と共にリハーサルを進めていきます。

VVリハーサル
▲発声練習も教会の中という贅沢な時間
VVリハーサル
▲リハーサルも自然と伸びやかな歌声に

そして、VVの後はTYCのリハーサル!今回、「きょうこそ神がつくられた日」は、トランペットによる前奏がある版を演奏しました。トランペット奏者として参加してくださった平木さんの素晴らしい演奏と、普段のVVでは体験できない混声合唱の響きに、本番に向けて団員の心は秘めやかに、しかし熱く燃え上がっていきます。

リハーサル終了後は恒例のVF、VV、そしてTYCの写真撮影です。本番の衣装に着替え、VFはより可愛く、VVもよりかっこよく見えます!みなさんリラックスした表情をしていますね。これからの本番を楽しみにしながらそれぞれの時間を過ごしました。

VV集合写真
▲毎年、教会前で記念撮影をしています。去年の写真もこのサイトのどこかにある!?
VV本番前
▲いえーい笑。本番前にこの笑顔である

夕方に迎えた本番

秋の日も沈み、礼拝堂の温かい光がこぼれる17時、コンサートはVVの「待降節と四旬節のミサ曲」で幕を開けました。

VV本番直前
▲教会前広場で待機。今まで教会コンサートの日に雨に見舞われたことはないらしい…!?

それぞれの団員がそれぞれの想いを神に向かって、そして被災地に向かって歌うひと時になったのではないでしょうか。アンコールの「花は咲く」まで、私たちは神に祝福された平安のひと時に与ることができました。途中拙いところも多々ありそれぞれの反省も見えてきましたが、主の導きもあり無事にコンサートを終えることができました。

TYC本番
▲TYCによる演奏。会場一体となって被災地への思いを届けます

閉演後、団員たちは外に出て今日のお客様のお見送りと募金への協力を呼びかけ、多くの方にご協力をいただくことができました。本当にありがとうございました。

その後、今日のために協力してくださったOBOGスタッフ、そして先生方ををお招きしてのレセプションの場をもちました。

教会コンレセプション
▲VVのボイストレーナーである黒川先生も駆けつけてくださいました
教会コンレセプション
▲最後はもちろん、音楽監督である松下先生に締めていただきます

我々団員だけではなく、先生方にとっても強く心が動いたコンサートであったというお言葉をいただき、本当に嬉しく思いました。松下先生の話の中にも「神が我々を愛してくださったように隣人を愛すること」というお話がありました。互いに讃えあう合唱人になるためにも、大切にしなければならないことに気づかされたレセプションになりました。

教会で歌うという経験を生かして

以上、東京ユースクワイア「秋のチャリティコーラスコンサート」当日の様子でした。いかがでしたでしょうか。

いよいよ、次にVVがステージに立つのは来年3月7日(土)の第5回演奏会になります。今回は終戦70周年と深く結びつけた選曲になっています。VVとして教会コンサートで歌った曲目は、全て第5回演奏会でも演奏します!

今回の体験を踏まえ、私たちはただ気持ちよく歌えば良いというわけでなく、イエス様が私たちの代わりに罪を背負って十字架にかかってくださったことへの感謝を忘れずに、神への賛歌を歌うべきであると強く思いました。

そして、多くの血が流された大戦を生き抜いたP.エベン、A.ペルト、K.ペンデレツキが楽譜に込めた想いを、演奏会にお越しくださった皆様が感じられるようなステージにするため、VVはこれからも熱くこれらの曲と向かい合っていきます。

教会
▲この経験は、確実に私たちの糧となります

今回、教会コンサートにお越しになった方も、お越しになられなかった方も、新宿文化センター大ホールでお会いできることを楽しみにしています。

文責:猪狩彬寛